インプラント奥歯1本の症例

通院時年齢 44歳
主訴 他院にて神経を取る処置を行ったが、処置後からずっと咬むと痛みがある。鈍痛がする。
性別 女性
通院目的 神経を取った歯科医院で痛みがあることを訴えたが、何もないと言われ 経過観察で1年放置。咬むと痛みがあるのが取れず鈍痛もするようになり セカンドオピニオンで来院。
処置内容 歯周病初期治療/顎機能検査/抜歯(骨造成)/ インプラント治療/静脈内鎮静法
通院期間 9カ月
費用 781,000円
経過 2年/良好
備考 歯並びも気になるという事でインビザライン(マウスピース)にて矯正治療中

他院にて左上2番に被せ物(セラミック)を入れたが作り変えても何度も外れてしまい、 セカンドオピニオンで当院に来院。初診時は既に外れている状態でした。 ※レントゲン撮影時は外れた被せ物を入れて撮影しています。


初診時


現状と治療計画

咬むと痛みがあるとずっと訴え続けていた左下のレントゲン(CT)を確認したところ 根の周りに大きな膿がありました。(根の周りに黒くなっているのが膿です)画像① 膿で骨が溶かされてしまい歯と骨がくっついていないため、破折しています。 ここまで膿が大きい場合や、破折している場合は経過観察を続けていても 良くなりません。残念ですが抜歯となります。


画像①


1番奥の歯だった事、手前の歯が何も治療していないという事もあり、ブリッジだと予後が悪いため、インプラント治療をします。 ここまで膿が大きくなってしまうと一度抜歯をして膿をキレイに取り除き骨を作ってからインプラントを埋入していきます。


画像②

抜歯から3か月後の写真です(画像②)抜歯して膿をキレイにし、骨を作っているため、3か月でこのように骨が出来ています。 これなら十分にインプラントを入れられます。


画像③

静脈内鎮静にて手術を行います。 このようにインプラントのサイズを決定し、サイズに合わせてホールを形成していきます。


画像④

インプラントフィクスチャーを埋入しました。骨の中にしっかりと入っています。


画像⑤

埋入したインプラント体にヒーリング(キャップ)を入れていきます。


画像⑥

手術から1か月後、インプラントの仮歯が入りました。仮歯を入れてきちんと咬めるか確かめて頂きます。


画像⑦

仮歯装着から1か月後、土台とセラミックの型取りをしていきます。仮歯を入れて、歯ブラシもキレイなので、歯肉もキレイな形です。


画像⑧

型取りを行ったらアバット(土台)を入れていきます。インプラント体と土台はスクリューで固定します。


画像⑨

セラミックを入れたら完成です。


治療経過

術後のお写真とレントゲンです。 現在インビザライン(マウスピース)矯正にて治療中ですが、インプラントは経過良好です。この方のように歯が破折していたら経過観察をしていても決して良くなりません。 数か月ずっと痛みが引かない場合は何かしらの原因があるはずです。 思い切ってセカンドオピニオンを受けてみてください。


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