矯正治療を行なった体験談を書きましたので、ぜひ拝読してみて下さい。
当時の年齢20歳 女性
出っ歯がコンプレックスで学生のころから矯正治療を希望し、歯科医院を何件か受診したが、難しい症例のため矯正治療を断られていました。KANEKODENTALOFFICEに勤め院長に相談したところ矯正治療が可能という事で決意しました。
〈写真①〉
〈写真②〉
【抜歯】
下の親知らず、上下の小臼歯の抜歯を行ない全体的な歯列のスペースを確保しました。
【ワイヤー矯正開始(下顎)】
最初に下顎の歯列を動かします。 小臼歯を抜歯したスペースを利用し前歯を後ろに下げていきます。 下の前歯のガチャガチャが少し改善されています。
【上顎ブラケット装着】
下の歯が下がってきたところで上顎にブラケットを付けて動かしていきます。下顎と同じく抜歯したスペースを利用し下げています。しかし過度に下げすぎると歯根(歯の根の先)が歯肉から飛び出る恐れがあるため、レントゲンやCTを撮り確認をしながら徐々に下げていきます。※奥歯についた水色のセメントは、歯列を動かすために咬み合わせの高さを付け、歯が咬み合うことを防止するための物です。下顎は前歯に入れるインプラントのスペースを作っていきます。




【半年後】
上下ともに通常のワイヤーに加え、歯列のアーチ(幅)を広げる専用のワイヤーを併用し下げていきます。


【8か月後】
徐々にスペースが埋まり下がってきたため、前歯も少し引っ込んだようにも見えます。




【1か月後】
ミニインプラントを使用しさらに下げます。
矯正用ミニインプラント(写真③)は、矯正治療用に開発された6~10mm程度の小さいスクリュー(ネジ)を骨に埋め込み、これを固定源として歯を動かしていきます。矯正治療では、ある歯を動かすと他の歯に必ず反作用が発生し、動いてほしくない歯まで動いてしまいます。そうすると、予定していた歯の移動ができなくなります。 固定し動かしたくない部分にミニインプラントを使用することで効率よく治療を進める事ができます。 この症例では上顎小臼歯の歯根の位置あたりにミニインプラントを付けゴムのチェーンで前歯と繋げて前歯のみを引っ張れるようにしていきます。




【3か月後】
3カ月前よりも徐々にですが少しずつ下がっています。






【2か月後】
ミニインプラントを外しました。出ていた前歯が歯列に収まり、横から見ると前歯が引っ込んでいるのがよく分かります。この時点でブラケットを付けた状態でも口を閉じる事ができるようになりました。





【ワイヤー矯正を終了しインビザライン矯正に移行】
自己都合によりワイヤー矯正を終了し、残りの微調整はマウスピース矯正(インビザライン)を使用することになりました。

【左上奥歯抜歯】


〈写真④〉





