「抜歯しかない」と言われ、不安を抱えてご来院された患者様の症例です。
CTで確認すると、根の先には大きな嚢胞(うみの袋)が見られました。
しかし、感染源を丁寧に除去することで歯を残せる可能性があると判断。
精密根管治療を行い、歯を抜かずに保存することができました。
初診時


他院で根管治療を受けていたものの、腫れが引かず、CTの結果「大きな嚢胞があるため抜歯が必要」と診断されていました。
患者様は「できるだけ自分の歯を残したい」との思いで、セカンドオピニオンとして当院を受診されました。
診断と治療方針
CT画像を詳細に確認した結果、根尖部の嚢胞は大きいものの、根の構造はしっかり保たれており、保存の可能性があると判断しました。
そのため、外科手術ではなくマイクロスコープ下での精密根管治療を選択しました。
治療と経過
マイクロスコープを用いて感染源を徹底的に除去し、無菌的環境で根管内を清掃・消毒。適切な根管充填を行いました。

治療から2週間後には腫れと痛みが消失し、違和感も解消。
経過観察として3ヶ月ごとにCT撮影を実施したところ、嚢胞は次第に縮小し、最終的に完全に消失が確認されました。
結果として、抜歯や外科処置を行わず、自然治癒へ導くことができました。

ドクターコメント
他院で「嚢胞がある=抜歯」と診断されるケースは少なくありません。
しかし、原因が根尖感染によるものであれば、根管治療で回復する可能性があります。
当院では、CTやマイクロスコープを活用し、抜歯を最終手段とした精密診断と治療を行っています。
この症例も、正確な診断と適切な処置により、歯を残すことができた好例です。
治療詳細
| 治療内容 | 右上3番の精密根管治療 |
| 治療回数 | 1回 |
| 治療費 | 88,000円(税込) |
| リスク副作用 | 根管治療後には、痛みや腫れが起こる可能性があります。 |
監修者情報
この記事は、医療法人 KANEKO DENTAL OFFICE(金子デンタルオフィス) 院長 金子 泰英 が監修しています。
【監修者プロフィール】
- 氏名: 金子 泰英(かねこ やすひで)
- 資格: 日本口腔インプラント学会 指導医・専門医
- 経歴:
- 日本大学歯学部卒業
- 日本大学歯学部 病理学講座 非常勤講師
- インプラント治療実績 28年
- 矯正治療実績 1,000症例以上


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