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マウスピース矯正のうそ!

こんにちは。理事長の金子泰英です。だいぶ熱くなりましたね。

マスク生活が終わり今まではマスクで口元を隠していた方は

沢山いると思います。そして歯並びがコンプレックスで

マウスピース矯正を検討している皆さん、

今回はマウスピース矯正についてお話しします。

マウスピース矯正(インビザラインなど)は、

透明で取り外し可能なため、審美性が高く、

口腔衛生を保ちやすいという利点があります。

しかし安く手軽にできるという認識は誤解です。

以下にその理由を詳しく説明します。

費用の面

 

高額な初期費用: マウスピース矯正は、特に軽度から中程度の

矯正に適していることが多く、技術的にも高度な設計が必要です。

そのため、従来のワイヤー矯正よりも高額になることがあります。

治療費用は数十万円から百万円以上になることも珍しくありません。

管理の面

 

装着時間の厳守マウスピースは1日20〜22時間の装着が必要です。

装着時間を守らないと治療効果が減少し、

治療期間が延びる可能性があります。

自己管理が重要であり、

装着を怠ると治療が無効になることもあります。

 

定期的な交換と通院: マウスピースは通常、

3~6日ごとに新しいものに交換する必要があります。

また、進行状況を確認するための定期的な通院も必要です。

これにより、手間と時間がかかることがあります。

 

適応範囲の制限

 

限られた治療範囲: マウスピース矯正は、

軽度から中程度の歯列不正に適しています。

重度の歯列不正や複雑な顎の問題には適さないことがあり、

その場合は従来のワイヤー矯正や他の矯正方法が必要となります。

治療の限界: マウスピース矯正では全ての歯の移動が可能ではないため、

特定のケースでは希望通りの結果が得られないことがあります。

当院では難しいと診断したケースはマウスピース矯正と

ワイヤー矯正の併用で行っております。

長期的な視点

持続的なメンテナンス: 矯正後もリテーナー(保定装置)を

使用して歯並びを維持する必要があります。

これはマウスピース矯正に限らず、

全ての矯正治療に共通することですが、

リテーナーの使用を怠ると歯が元の位置に

戻ってしまう可能性があります。

 

結論

マウスピース矯正は多くの利点がありますが、

安く手軽にできる治療ではありません。

費用や時間、自己管理の必要性を十分に理解し、

自分にとって最適な治療方法を選ぶことが重要です。

矯正治療を始める前に、信頼できる歯科医としっかりと相談し、

自分の歯の状態やライフスタイルに合った治療計画を

立てることをお勧めします。

正しい情報をもとに、賢明な選択をしてください。

安い簡単にできると利便性だけで始めると

危険です。