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あのとき、噛み合わせを治さなければ──」 競輪選手・佐藤慎太郎さんが語る、“見えない不調”と再起の記録

2025.09.02

あのとき、噛み合わせを治さなければ──」

競輪選手・佐藤慎太郎さんが語る、“見えない不調”と再起の記録


パフォーマンスを上げたくて治療を受けた。
でも、それが間違いだったと気づいたとき、すぐに行動できたことが一番よかった。

そう話してくれたのは、競輪界のトップアスリート・佐藤慎太郎選手(78期)
彼のキャリアには、「かみ合わせ」が大きく関わっていました。

これは、アスリートに限らず多くの人に関係する、“歯”と“身体”の密接なつながりの物語です。


パフォーマンスを上げたくて受けた治療。しかし…

2002年、25歳だった佐藤選手は、さらなる競技力アップを目指し、
ある歯科医院で噛み合わせの治療を受けました。

しかし、その治療をきっかけに、予期せぬ不調が現れ始めたのです。

  • 顎がカクカク鳴るようになった(関節雑音)

  • 右の背中が常に張り、マッサージを受けても改善しない

  • 車輪をしっかり踏めず、レース中の感覚が狂ってくる

年齢的にもトレーニング量的にも不調の理由が見つからず、
「おかしい…でも原因がわからない」という葛藤が続いたそうです。

術前上顎 片側のスプリントが入っていた
術前に取り外し式のスプリントが入っていた。これがかみ合わせ、体の不調和の原因

原因は「かみ合わせ」だった

あるきっかけで当院に来院された佐藤選手
当院では、咬合診査・顎関節の可動・筋触診を含めた精密な噛み合わせの検査を実施しました。

結果、噛み合わせを容易にいじったことが原因で、
顎関節と筋肉、姿勢バランスが崩れていたことがわかりました。


行った治療は3ステップ

佐藤選手には、以下の3つの治療ステップを行いました。

  1. 顎のストレッチ指導
     → 咀嚼筋や顎関節の柔軟性を改善

  2. マウスピース(スプリント)による咬合調整
     → 顎の位置を評価・安定させる仮の噛み合わせを作る

  3. 補綴治療(かぶせ物)による本来のかみ合わせの再構築
     → 全身とのバランスがとれた正しい咬合を回復

治療を進める中で、顎の違和感、背中の張り、踏み込みの違和感は少しずつ消え、
身体の軸が整い、パフォーマンスが戻っていきました。

かみ合わせの検査
生理的なかみ合わせを電気刺激法で見つける
術後 かみ合わせを治しました。
術後 現在は接着の進化により白でかぶせ物を行っています。
私と佐藤慎太郎選手

2003年──GⅠ初優勝を達成

治療から数ヶ月後、
佐藤選手は2003年「読売新聞社杯全日本選抜競輪」でGⅠ初優勝を果たします。

本人も当時をこう振り返っています。

「身体がひとつにまとまったような感覚。
 反応も鋭く、自然と力が出せる感じでした。」

歯の噛み合わせが“見えないけれど確かな土台”であることが、
まさにこの瞬間に証明されたのです。


2019年──KEIRINグランプリ優勝(史上最年長)

それから16年後、
2019年「KEIRINグランプリ」で優勝。しかも史上最年長での快挙。

この偉業の裏にも、整った身体バランスと噛み合わせの安定が支えていたことは間違いありません。


現在も、第一線で活躍中

そして何より素晴らしいのは、
佐藤慎太郎選手が現在も“現役”として第一線で活躍しているということです。

競技人生を長く続けるには、技術や精神力だけでなく、体のメンテナンスと土台の安定が不可欠。
その一部を、私たち歯科医が噛み合わせからサポートできたことを、誇りに思っています。


ご本人の許可を得て公開しています

この記事・写真の掲載は、佐藤慎太郎選手ご本人から正式な許可をいただいております。
この内容は、患者さん、保護者、アスリート、若手歯科医師への**“教育的な意義”**を目的として記録・発信しています。

「一番よかったのは、“これは違うかもしれない”と気づいて、
 すぐに行動に移したことです。」

この言葉は、すべての人に共通する教訓だと感じています。


噛み合わせが気になる方へ

以下のような症状は、かみ合わせのズレが影響しているかもしれません。

  • 顎が鳴る・疲れる・開けにくい

  • 慢性的な肩こり・頭痛がある

  • 姿勢が悪く、疲れやすい

  • 運動中に力が入らない

  • 子どもの集中力や姿勢が気になる

当院では、機能と全身バランスを重視した咬合診査・治療を行っております。
📩 LINEまたはInstagramから、お気軽にご相談ください。


おわりに

佐藤慎太郎選手のように、
「いま抱えている違和感」に対して一歩踏み出す勇気が、
未来の結果につながるかもしれません。

歯と身体の関係を、もっと多くの方に知っていただけたら幸いです。


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