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小児矯正を考える前に、多くのお母さんが気にしていること

2025.09.13

小児矯正に関心を持つお母さんとお話ししていると、皆さん同じような疑問や不安を抱えていることに気づきます。子どものために最善の選択をしてあげたいと思う一方で、「本当に必要なの?」「費用は?」「痛みは?」と迷ってしまうのは当然のことです。

ここでは、多くの保護者の方が気にされていることを3つにまとめ、それに対する考え方や最新の治療方法についてお伝えしたいと思います。


① 費用のこと

矯正は長期にわたる治療であるため、トータルの費用が気になるのは当然です。

大人になってからの矯正は、抜歯など外科的な処置を伴うケースもあり、結果的に費用が大きく膨らむことがあります。対して、小児期に矯正を始めると、成長の力を利用して顎の発育をコントロールできるため、抜歯を避けやすくなります。結果として、小児矯正は将来的な負担を軽減し、トータルの治療費を抑えることにつながるのです。


② 痛みのこと

「子どもが痛がったらかわいそう」「学校生活に支障は出ないの?」という不安も多いです。確かに矯正には多少の違和感や痛みを伴います。しかし近年は装置の改良が進み、従来のワイヤー矯正に比べて痛みを大幅に軽減できる方法が増えています。

その代表がマウスピース型矯正です。透明で目立たず、違和感が少ないのが特徴です。もちろん、マウスピースは「決められた時間きちんと装着する」ことが前提になりますが、その習慣さえ身につければ快適に過ごすことができます。

子どもの順応力は大人以上です。数日もすれば多くのお子さんが装置に慣れ、普段通りの生活を送っています。


③ 治療期間・見た目のこと

「どれくらい通院が必要なのか」「装置が目立ってしまわないか」もよくある質問です。小児矯正は成長段階によって期間が変わるため一概には言えませんが、治療期間を上手に活かすことで、成人になってからの本格矯正を最小限に抑えられることもあります。

また、取り外し可能な装置や透明なマウスピースを選べば、学校の行事や写真撮影の時など必要に応じて外せます。装置が目立つのではと心配される親御さんも多いですが、今の矯正方法は昔に比べてずっと自然で生活に溶け込みやすくなっています。


小児矯正の本当の目的は「鼻呼吸」

小児矯正の目的は、歯をきれいに並べることだけではありません。もっと大切なのは、顎の成長を正しく導き、鼻呼吸を確立させることです。

もし口呼吸のまま成長してしまうと、十分な酸素が脳に行き渡らず、集中力の低下や学習効率の悪化につながります。さらに、口腔内が乾燥しやすいため虫歯や歯周病のリスクが上がるだけでなく、全身的にはアトピーやアレルギーの悪化にも関与すると言われています。

逆に鼻呼吸を習慣化すると、脳にしっかり酸素が届き、体の免疫バランスが整います。実際に、鼻呼吸の改善によってアトピー症状の改善につながった例も報告されています。

つまり小児矯正は「歯並びの美しさ」を超えて、子どもの健やかな成長と将来の健康を守る治療なのです。


保護者の不安を一緒に解消しましょう

費用・痛み・期間や見た目、そして鼻呼吸の重要性。こうしたポイントをしっかり理解していただければ、小児矯正の必要性はより明確になるはずです。

私自身も矯正経験者であり、また歯科医師として多くのお子さんを診てきました。その経験からお伝えできるのは、「早く相談しておけばよかった」という後悔をしないために、一度専門医にご相談いただくことが大切だということです。


ご案内

小児矯正は「歯並びの見た目」だけでなく、成長、呼吸、姿勢、学習などお子さんの未来に直結する治療です。

「うちの子も必要かな?」と思ったら、まずは相談だけでも構いません。

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