2019.08.10
インプラントをだめにしないケア法
1本何十万もするインプラントを顎の骨に埋め込めばダメになることはない。
そう思っている方、間違いです。
確かに最近のインプラントは
20~30年の長期にわたり使える可能性は高いです。
しかし、ケアをしないインプラントは早ければ
数年で抜けてしまうこともあります。
ではどんなケアが必要なのか?
インプラントを受けている人も勿論、
インプラントを考えている人も知っておくべきです。
こんな例があります。
50代のAさんは大のビール好き。
寝る前にビールを飲み、そのまま寝てしまう。
妻から「歯を磨いてから寝なさいよ」
と言われるがついつい忘れてしまう。
そんなAさんは奥から2番目の第一大臼歯にインプラントを入れたところ
1年ほどして抜けてしまった。
この原因は歯周病と同じ、インプラント周囲炎になったためです。
インプラント治療後に歯磨きが不十分だと
歯肉とインプラントの境目から歯周病菌が侵入します。
はじめはインプラントの周囲の歯肉が少し腫れ、
やがてインプラントを支えている骨がなくなります。
最終的に根元からぐらぐらしてきて抜かなければならなくなるのです。
問題なのはインプラント周囲炎は歯周病以上に、膿や腫れが深刻な状況に
なるまで自分では気づかないということです。理由は人工物である
インプラントには神経が通っていないからと言われています。
インプラント周囲炎は単にインプラントをダメにするだけでなく
歯周病と同じように細菌が血液を通じて全身にまわり
脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めることになります。
最高の治療法も1歩間違えば重篤なことにもなりえないのです。
歯科医院に行ってしっかりと歯みがき指導を受けましょう!
追伸 お盆休みは11日から18日までとなります。
皆さんも楽しんでくださいね。
理事長 金子泰英