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矯正治療とかみ合わせ

矯正治療は歯並びだけきれいになれば

それでいいのでしょうか?

歯科治療のすべてにおいて機能、すなわち

かみ合わせは絶対無視できないのです。

そしてかみ合わせが良くなると

体の変化も起こります。

例えば、肩こり、頭痛がなくなった、など。

2年前に矯正治療をはじめた

50代の女性の患者さん

左上の2番目の前歯が下の歯と逆さにかみ合っています。

患者さんは左の顎の違和感があり、肩こりが酷く

左耳の聞こえが悪かったそうです。

耳鼻科にも行きましたが、結果は異状なしと言われたそうです。

当院でかみ合わせの検査をしたところ

左前歯が引っ掛かりその状態で左の顎が後ろに下がっていました。

顎の関節が後ろに下がっていると耳の後ろを圧迫することになります。

そこには自律神経がありますので常に圧迫していると

体の不調和が起きます。この患者さんの耳の聞こえが悪かったのは

それが原因です。

これは顎の検査をしたときにわかりました。

矯正治療を開始し前歯の引っ掛かりが取れ

きれいに並んだと同時に

左顎の違和感、肩こりがなくなり

さらに耳の聞こえが良くなったそうです。

審美的なことももちろん重要ですが、

矯正によりかみ合わせが改善し、

不定愁訴が消え、生活の質が

上がること目的とした矯正治療を

当院では行っています。

矯正治療で私が強く言いたいのは

見えない矯正、マウスピース矯正という治療の手段が1番目に来るのではなく、

ひとりひとりの患者さんの歯並びの状態に

応じて治療の装置を選択することが

いい結果を伴うことだと思っています。

特に格安とかスピードとかの言葉に

惑わされないようにしてくださいね。

理事長金子泰英