2025.03.13
インプラントは入れて終わりではない!-長持ちさせるための本当のケアとは?-
「インプラントを入れたら、それで終わり。」そう思っている方は少なくありません。失った歯が戻るのだから、一件落着と考えてしまうのも無理はありません。
しかし、インプラント治療は「入れて終わり」ではなく、「入れてからが本当のスタート」なのです。
インプラントはメインテナンスが命!
天然の歯でも、毎日のケアを怠れば虫歯や歯周病になります。インプラントも同じように、適切なメインテナンスをしなければ長持ちしません。
特に怖いのが「インプラント周囲炎」です。これは、天然歯でいうところの歯周病と似たもので、細菌感染によってインプラント周囲の骨が溶けてしまう病気です。これが進行すると、せっかく入れたインプラントも抜かざるを得なくなります。
インプラントを長持ちさせるためには、次の3つが重要です。
1. 日々のセルフケア(歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシの活用)
2. 定期的な歯科医院でのメインテナンス(専門的なクリーニングとチェック)
3. 正しいかみ合わせの管理(噛み合わせの不具合はインプラントの寿命を縮める原因)
「安いインプラント」の落とし穴
最近、価格の安いインプラントを選ぶ方も増えています。しかし、安さだけを基準に選ぶと、将来的に大きなトラブルに発展するリスクがあります。
例えば、
・低品質なインプラント体を使用している(骨との結合が悪く、脱落しやすい)
・適切な治療計画なしに埋入される(噛み合わせが悪く、過剰な負担がかかる。例えば、片側だけ治療してもう片側を治療しないなど)
・術後のメインテナンスが不十分(フォローアップがなく、問題に気づけない)
結果として、多くのケースで数年後にインプラントを撤去する羽目になるのです。
かみ合わせを含めた治療プランがBEST!—「噛めること」が健康寿命を伸ばす—
インプラント治療は、単に「歯を入れる」ことが目的ではありません。
最も大切なのは、患者さんが快適に噛めること、そして長く健康な状態を維持できることです。
「しっかり噛めること」は、単に食事を楽しむためだけでなく、健康寿命を延ばすためにも非常に重要です。よく噛むことで脳が活性化され、認知症のリスクが低下することが分かっています。また、噛むことで消化が促進され、全身の健康維持にもつながります。そのためには、かみ合わせをしっかり考慮した治療計画が必要不可欠です。適切な位置にインプラントを埋入し、噛み合わせのバランスを整えることで、インプラントだけでなく、周囲の天然歯も守ることができるのです。
まとめ
✅ インプラントは「入れて終わり」ではなく、「入れてからがスタート」!
✅ 長持ちさせるには、セルフケア+歯科医院での定期メインテナンスが必須!
✅ 「安さ」だけで選ぶと、後々後悔するリスクが高い!
✅ 正しいかみ合わせを考えた治療プランこそ、ベストな選択!
✅ しっかり噛めることは、健康寿命を延ばすためにも大切!
インプラントは、しっかりとした治療計画と適切なケアを行えば、長期間にわたって快適に使える素晴らしい治療法です。だからこそ、「入れて終わり」ではなく、その後のケアと管理を大切にしましょう!あなたの大切な歯と健康を守るために、定期的なメインテナンスをお忘れなく!