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当院で行う矯正治療のメリット

宇都宮の歯科医院「医療法人KANEKO DENTAL OFFICE」の歯科助手です。
今回は「当院で行う矯正治療のメリット」について書いていますので、ぜひ拝読して下さい。

なるべく抜歯をしない

一般的な矯正治療では、歯列全体の審美性や機能性に与える影響が少ないと言われている小臼歯(犬歯のうしろ)を抜歯し、不足しているスペースを確保します。
しかし、虫歯や歯周病でない健康な歯を抜歯をすることや、抜歯後に痛みや腫れが生じることがあります。そして抜歯した箇所に大きなスペースが空くことで歯の移動距離も大きくなるため矯正治療期間も長くなってしまう可能性があります。また、咬み合わせに問題が出てくる可能性があるなど、デメリットがたくさんあります。

そのため当院では患者様の症例にもよりますが、小臼歯抜歯を治療の第一選択とはしていません。歯列のスペースを確保するためにはディスキング(歯と歯の間のエナメル質部分を0.25mm~0.5mm程度削ること)をして、隙間を作っています。また、場合によっては咬み合わせに関係のない親知らずを抜歯して対応しています。

1人のドクターとスタッフ全員が全ての治療に従事しています

当院では1人のドクター(理事長)とスタッフ全員が治療計画から治療までの全てに従事しています。そのため、治療内容が矛盾したりすることなく、常に情報を共有しスムーズに治療を行なっております。

虫歯や抜歯などの治療で他院に行く必要はありません

多くの矯正歯科医院では矯正治療を専門に治療しているため、虫歯や歯周病などの一般歯科治療が不可能な事があります。その場合、他院へ行き治療を受けなければなりません。しかし、当院は総合歯科診療を行っておりますので、虫歯や歯周病の治療、根管治療はもちろんのこと、抜歯やインプラント等の外科手術も対応しています。

そのため、矯正治療中の虫歯や抜歯、クリーニング治療も同時進行で行うことが可能です。また、被せ物で対応する歯や、インプラントを必要とする症例も当院で治療が可能です。

ブラケット矯正とインビザライン矯正を併用しています

当院は、患者様の症例や生活スタイル、希望によって矯正治療の方法を提供しています。
例えば、「人前で話す仕事をしているので、マウスピース矯正を希望します」という方だったり、「矯正治療を早く終わらせたい」という方など患者様によって希望する事だったり、優先順位は変わってきます。そういった様々な考えに可能な限り寄り添えるよう、患者様ごとに治療プランを計画しています。

また、ブラケット矯正もインビザライン矯正もそれぞれメリットとデメリットがあります。
従来からあるブラケット矯正は歯に1つ1つ金具を付けワイヤーで固定し、歯列を整えます。

メリットは常に24時間付けている状態ですので治療がスムーズに動くことがあります。しかしご飯が食べにくい事や、歯ブラシが上手くできなかったりとデメリットが多いため、極力ブラケット矯正の期間が短くなるようにしています。

マウスピース型矯正のインビザラインのメリットは目立つことが無く、痛みも少ないうえに取り外しが可能な事です。しかし、1日22時間以上装着している必要があったり、上手くはまっていないと計画通りに進まないこともあります。そのため、自己管理の徹底が必要不可欠となります。また、デメリットとして症例によってはインビザラインの適用外となる場合があります。そういったメリットとデメリットを踏まえたうえで、治療方法を併用し患者様の希望に添える治療を行なっています。

インビザライン矯正ブラケット矯正

咬み合わせに重視した矯正治療をしています

矯正治療のセカンドオピニオンでいらっしゃる患者様の中で、「矯正治療をしたら顎が痛くなった」という方や、「咬みにくくなった」という方が多くいます。
それは、小臼歯を抜歯した矯正をしたり、歯列を整える事だけを考え、咬み合わせのことを考えずに行なった矯正治療だったことが原因と考えられます。
当院では、矯正治療を開始する前に顎機能検査をします。顎機能検査とは3種類あります。

1つ目はD‐functionという検査です。

専用の機械を使用し、顎の周りの筋肉に一定時間低周波で電気刺激を与えリラックス状態にし、正しい咬み合わせの位置を確認します。

2つ目はディグマという検査です。

ディグマとは、咬み合わせの状態を確認ができるデジタル解析装置です。この検査を行なうことで、顎を構成する各部の位置や顎の動きを視覚的に捉え、本来あるべき咬み合わせの状態とのズレを把握できます。

3つ目は筋電図検査です。この検査では咀嚼筋筋機能が正常かどうかを調べます。

これらの検査をし、診断をした上で矯正の方法、手順を決めます。また治療経過でも検査を行い、矯正後の咬み合わせの不具合を防止します。

小児矯正ではMFTトレーニングにも力を入れています

小児矯正では本格的な矯正治療の前にMFTトレーニングというものを行っております。
MFT(口腔筋機能療法)とは、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善するトレーニングです。舌や唇、頬の口腔周囲筋を正常に整え鍛えます。

MFTを行う理由としてまず、近年スマホの使用頻度が高くなり猫背姿勢な子が多いです。姿勢が悪いと自然と舌の位置が下がり口呼吸となります。さらに最近では長期間のマスク着用の影響で口呼吸になっている子がとても多いです。口呼吸により口が正常に成長せず鼻が低くなったり、鼻の穴が見える顔つきになってしまいます。将来のお子様のお顔の成長にも大きく影響するので、成長期の今、鼻呼吸の習慣をつけることが大切です。

2つ目の理由は、いつも口が開いていたり、舌で歯を押すなど悪い癖があると、筋肉の圧力により歯が望ましくない方向に移動し、歯並びが悪くなります。また、矯正治療を行っても、それらの悪い癖を直さないと、歯が元の位置に戻ってしまいます。
MFTはこれらを防ぐために矯正治療の一環として行う必要があります。歯並びの改善だけでなく、将来高齢になったときに食べ物や飲み物を飲み込む力や、誤嚥性肺炎のリスクを下げるなど、嚥下機能などにも役立ちます。

トレーニング方法

①あいうべ体操

「あ、い、う、べ」と口を動かすトレーニングです。1日最低10回×3回を行う。
☆ポイント☆
口を大きく開けて「あ」、口角をしっかりあげて「い」、口 を尖らせて「う」、舌を出して「べ」と大きく動かす。

あいうべ体操

②舌を上あごにつけるトレーニング

口を閉じた状態で、舌を上あごにつけ10秒間押す。鼻呼吸になっていることを確認する。

舌を上あごにつけるトレーニング

③風船トレーニング

頬の筋肉を使い、簡単に風船を膨らませられるようにする。