歯科医師であり矯正経験者だからこそわかる、小児矯正の大切さ
私は小さい頃から、歯並びの悪さと背の低さが大きなコンプレックスでした。人前で思いきり笑うことができず、写真を撮られるのも苦手。子どもにとって歯並びは「見た目」だけの問題ではなく、心の成長にも大きな影響を与えるのだと、身をもって体験しました。
実は私の父も歯科医師でした。しかし、父は矯正専門医ではなかったため、子どものころに本格的な矯正治療を受けることはありませんでした。その後、歯学部を卒業して自分が歯科医師になり、ようやく矯正専門医の先生に治療をお願いすることができました。歯並びがきれいに整った時の嬉しさは、今でもはっきり覚えています。心から「やってよかった」と思いました。
ところが、20年後のことです。大人になってから、噛み合わせの影響や加齢などにより、弱ってしまった歯を抜歯せざるを得なくなりました。その後、矯正を再び行うことになり、改めて治療の「痛み」や「煩わしさ」を実感しました。矯正器具は決して楽なものではありません。しかしその経験を通じて、患者さんが感じる気持ちをより深く理解できるようになったと感じています。
一方で、今の時代はマウスピース矯正という方法があります。従来のワイヤーに比べると、痛みや見た目の負担はずっと少なく、日常生活も快適に過ごせるようになりました。ただし、マウスピース矯正には大切な前提があります。**「しっかりと装着する」**という習慣を守らなければ、歯は動かないということです。これは子どもでも大人でも同じです。どんなに良い装置であっても、使い方を守らなければ結果は出ません。
そして、ここで私が強く伝えたいのは――
**「小さい頃から矯正をしていれば、将来抜歯をせずに済んだかもしれない」**という事実です。私自身、大人になって抜歯を経験して初めて、その大切さに気づきました。だからこそ、矯正を検討中の方は、ぜひ早めに相談していただきたいと思います。成長期にしかできない治療があり、そのタイミングを逃すと後からでは取り戻せないこともあるのです。
矯正は「見た目を良くする」だけでなく、将来の歯の健康と自分の自信を育てる治療です。だからこそ、小児期から正しい成長をサポートすることがとても重要だと考えています。
親御さんにとっては「本当に必要なの?」「痛くないの?」と心配になることも多いと思います。ですが、私のように大人になってから後悔するよりも、成長期のうちに取り組んだ方がずっと楽に、そして自然にきれいな歯並びと健康を手に入れることができます。
矯正を経験した歯科医師として、私は患者さんやそのご家族の不安に寄り添いながら、最適な方法を一緒に考えていきたいと思っています。
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