9月6日の午後、東京で行われたオステムインプラントの勉強会に参加してきました。講師は金山先生で、インプラント治療における「被せ物の固定方法」や「骨を増やす治療(GBR)」、そして「切開や縫合といった基本的な手技」まで幅広く学ぶことができました。改めて基本に立ち返ることができ、とても有意義な時間でした。
セメント固定とスクリュー固定の違い
インプラントに人工の歯を取り付ける方法には大きく2つあります。
スクリュー固定 …ネジで留める方法
セメント固定 …歯科用のセメントで固定する方法
最近はスクリュー固定を推す流れがありますが、研究では大きな差はないとされています。私はこれまでの経験から、見た目の自然さ、噛み合わせの調整のしやすさ、将来介護が必要になった時の扱いやすさを考え、セメント固定を選ぶことが多いです。
オステムインプラントの特徴
オステムインプラントは、世界で3本の指に入る大手メーカーであり、世界中の歯科医師に広く使われている信頼性の高いシステムです。
私自身、インプラント治療を27年以上行い、さまざまなメーカーのインプラントを使用してきました。その中でもオステムインプラントはとても使いやすく、患者さんにとってもやさしい治療を実現できると感じています。
世界的に信頼されているメーカー
幅広い症例に対応できる
低侵襲(体に負担が少ない)手術が可能
こうした特徴から、日々の臨床でも安心して使用できるインプラントです。
骨を増やす治療(GBR)について
インプラントを入れるための骨が足りない場合には、**骨を増やす治療(GBR:ガイデッド・ボーン・リジェネレーション)**を行うことがあります。
骨の状態によって難易度は変わりますが、基本を大切にした丁寧な処置が、治療の成功に直結します。
今回の勉強会でも、基礎に忠実であることの重要性を再確認できました。患者さんにとって「安全で確実なインプラント治療」を受けていただくために欠かせない要素です。
11月13日 東京でセミナーを開催します
ここで少しお知らせです。
2025年11月13日、東京でオステムインプラントの1Dayセミナーが開催され、私が講師を務めることになりました。
このセミナーは歯科医師向けですが、ここで学んだことを日々の臨床に取り入れることで、患者さんにとってより安全で長持ちするインプラント治療を提供してまいります。
まとめ
インプラント治療にはさまざまな方法がありますが、大切なのは「患者さんにとって安心でき、長く快適に使えること」です。
オステムインプラントは、世界的にも評価されているインプラントメーカーであり、東京をはじめ日本全国で多くの歯科医院に導入されています。私自身も学びを重ねながら、これからも患者さんに安心して選んでいただけるインプラント治療を提供していきたいと思います。
医療法人KANEKODENTAL OFFICE 日本口腔インプラント学会 指導医 専門医 金子泰英