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同じ歯科医師でも人によって診断が違うということ

2026.09.16

同じ歯科医師でも人によって診断が違うということ

実はこの患者様は、当院にいらっしゃる前に保険診療の歯科医院を二件受診されていました。痛みがあったにもかかわらず、一件は次のアポイントが一ヶ月後、もう一件は二週間後とのことで、痛みがあるのに、そんなに待てないというのが正直なところです。

二件とも保険診療の歯科医院では、「根管治療(根の治療)が必要です」と診断されていました。しかし、私の見立てはまったく違いました。レントゲンを拝見した瞬間に、すぐにわかりました。歯根破折です。CTで確認したところ、やはり歯根が割れていることが確認できました。

そのため、当院では抜歯を行い、その後CGF(ご自身の血液を用いた再生材料)による再生療法を行いました。

歯根が破折している場合、根管治療を行っても意味がありません。歯の中の神経や細菌の問題ではなく、歯そのものが物理的に割れてしまっているからです。神経を取っても、消毒を繰り返しても、割れた歯が元に戻ることはなく、痛みが取れるはずがないのです。

実際、何度治療を受けても痛みが取れないという患者様が、当院にいらっしゃることは少なくありません。よくよく調べてみると、歯根が破折しているにもかかわらず、保険診療の範囲内で根管治療や歯周病治療が繰り返し行われているケースが見受けられます。レントゲンだけでは破折線が見えにくいこともあり、CTで初めて確認できることも多いのが実情です。

私は、正しい診断がなされないまま治療を続けることは、たとえ治療費がどれほど低くても、行うことができません。

大切なのは、まず正しい診断を行うことです。診断を誤ったまま治療を重ねても、患者様の症状が改善することはありません。それどころか、時間と費用、そして何より「痛みが取れない」という負担を、患者様に強いることになってしまいます。

正確な診断こそが、患者様にご迷惑をおかけしないための第一歩だと、私は考えております。

本日もお読みいただきありがとうございます。

医療法人 KANEKO DENTAL OFFICE 日本口腔インプラント学会 指導医・専門医 歯学博士 金子泰英

診断をすると歯が破折している。↓

膿が出ている状態 ↓

抜歯すると歯が折れている状態。いくら根管治療しても治りません。↓

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